どうも、元ネットワーク・サーバーエンジニアのコマ太郎です。
今日は「レンタルサーバーは、どこがいいの?」にお答えしようと思います。
ホームページを作ろうと思ったら、必要になるのがレンタルサーバーですね。レンタルサーバーは、激安サーバーからビジネス用途で高額なものまで、幅広くあります。
「どこがいいの?」という質問に対する答えは、何を求めているかによって違うわけで、ここでは
・HTMLファイルで構成されるホームページ(ホームページビルダー、シリウスなど)
・WordPress を利用する。でもアクセスが拾えるか分からない
・WordPress を使い、少し重くなり始めた(アクセスはさほどでもない)
・WordPress を使い、膨大なアクセスが来て、重くなってきた
の4パターンで、表示速度とコストのバランスを考えてみますね。
もくじ
おすすめのレンタルサーバー
HTMLのホームページの場合
昔ながらのHTMLで作ったホームページは、サーバーに負荷をかけないので安いレンタルサーバーでもサクサク動きます。
ですから、正直どのレンタルサーバーでもほぼ問題ないです。ただ激安、無名のサーバーはひどいところがありますから、そこそこ有名なところがいいです。おすすめは、以下のとおりです。
おすすめ
XREA 初期費用0円、年額2,468円
ロリポップ(エコノミー) 初期費用1,620円、年額1,296円
さくら(ライト) 初期費用1,029円、年額1,543円
WordPress(アクセス小)の場合
WordPress は、ファイルを動的に生成するブログシステムです。
HTML型はすでにできたデータを送るだけでしたが、WordPress ではHTMLファイルをアクセス毎にデータベースサーバーと連携しながら生成(計算)するためサーバーに負荷がかかりやすいのです。
だから大量のアクセスが来るとすぐに遅くなってしまうわけです。
でもそもそもアクセスが少ないなら、サーバーに要求するスペックは高くありません。今なら大抵のレンタルサーバーで動きます。
最初は安いサーバーで始め、アクセスが増えてきたら乗り換えるでも遅くはありません。ちなみに WordPress のサーバー載せ替えは、「All-in-One WP Migration」というプラグインを使うとめちゃくちゃ簡単にできますから、とりあえずのところで始めれば、OKだと考えています。
このクラスで、おすすめのレンタルサーバーはこちら。WordPress を利用するには、データベースが利用できるプランである必要があります。
おすすめ
XREA 初期費用0円、年額2,468円
ロリポップ(ライト) 初期費用1,620円、年額3,888円
さくら(スタンダード) 初期費用1,029円、年額5,142円
WordPress(アクセス中)の場合
ユーザーがページにアクセスしたとき、3秒以内にページが表示されないとページへのアクセスを諦めてしまいます。(最近は1秒とも言われています)
なのでページの表示に、3秒を超える時間がかかるようならサーバーの乗り換えを検討すべきです。
また、最初からある程度アクセスを拾う計画なら、ある程度スペックのよいサーバーを検討すべきでしょう。
ちなみに個別のPVやアクセス数を基準に書いていないのは、当てにならないからです。多くのレンタルサーバーは共有型のサーバーで、1人1サーバーというわけではありません。
複数の人で1つのサーバーを使っています。そのため誰かが多くのアクセスを拾っていたり、負荷のかかるプログラムを動かしていると自分がアクセスを拾っていなくても重くなってしまうのです。
だからPVやアクセス数で判断するのではなくページを表示するのにかかる時間で判断するべきなのです。そしてある程度のアクセスをさばけるレンタルサーバーは、こちらです。
おすすめ
COREサーバー(CORE-A) 初期費用0円、年額5,142円
エックスサーバー(X10) 初期費用3,240円、年額12,960円
ちなみにエックスサーバーには、X10 以外に X20 と X30 というプランがあります。違いはディスク容量とデータベースの数だけです。ただ、X10 でも200GBのディスク容量と50個のデータベースが利用できます。どう考えても X10 以外を選ぶ理由がわかりません。(笑)
コーヒーブレイク:エックスサーバーのここが凄い
「レンタルサーバー選びで見るべきポイントは?」と聞かれたら、ぼくなら次の通りに答えます。
・マルチドメイン対応か?その数は?
・データベースの数
・CPU とメモリ
・ディスク容量
・ディスクは、SSDか?
・データ転送量
・RAID構成は?
・バックアップされているか?
だいたい、こんな感じです。でもね。
ディスク容量がいっぱいになるほど使う人は限られているし、激安サーバーでもなければデータ転送で引っかかることもないです。
CPU や割り当てメモリは良い、多いに越したことはありませんが、結局のところ同居人さんの状況によってパフォーマンスは左右されてしまうので、あまり当てになりません。
じゃあ、どこで判断するのということですが、あまり一般的に解説されていない点として、データベースサーバーが別建て(別サーバー)であるかどうかをぼくは見ています。
ウェブ、ファイアウォール、メール、データベースのプロとしてサーバーを見てきたぼくとしては、共有サーバーなどただのおもちゃです。(言葉は悪いですが)
パフォーマンスを最大化しようと思えば、これらはすべて別のサーバーで運用されるものなのです。
思い出してほしいのですが WordPress を手動でインストールするとき、データベースサーバーに LOCALHOST(自分という意味)と入力するサーバーが多いのですが、これはウェブもデータベースも同じサーバーに入っているからなのです。
だからパフォーマンスが良くないのです。その点、エックスサーバーは共有サーバーでは珍しく、データベースサーバーは別に建っているんですね。
だからほかのサーバーよりも WordPress のパフォーマンスが良いのです。まあ、金額も他のレンタルサーバーよりも高いので、そういうことが出来るとも言えますが(笑)
WordPress(アクセス大)の場合
ここでもページの表示速度で判断します。3秒を超えるようなら、サーバーの載せ替えを検討する時期に来ているということです。
すでにCOREサーバーやエックスサーバーを利用していて、それでも重いというときはどうすればいいのでしょうか?
方法は2つ。
もし同じサーバーに複数のサイトを乗せていて、それぞれアクセスがあるなら1サーバー1サイトにしてみるのが1つ。
もう1つはスペックのよいサーバーに乗り換えるですね。スペックがよいところは金額が高くなるので、まずは1つ目の方法を試してみるとよいでしょう。多くのレンタルサーバーは無料期間があるので、それを使って1つ目の方法を試すわけです。
あと有名なところは、あえて避けるもアリ。
有名なレンタルサーバーは、ユーザーが多く集まりますから、必然的に重くなりやすいです。
1番おすすめなところより、実は2番手くらいが安定していたりします。(笑)
さらに新しいサーバーは、アクティブ(頑張っているサイト運営者)なユーザーが多いです。つまり重くなりやすいのです。
もしほかにサーバーを借りていて問題がないなら、そのアカウントに表示の遅いサイトを乗せ、もともとあったサイトたちは別のサーバーに移すという方法もありますね。
古いサーバーは、非アクティブなユーザーが多く、かつ新規を受けていないのでかなり安定します。
と、ここまで小手先なことを書きましたが、1ランク上に載せ替えるなら WordPress専用をうたっているサーバー、WordPressを高速化するシステムを搭載しているレンタルサーバーを利用すると良いでしょう。
例えば、WordPressの高速化に特化したKUSANAGIを搭載しているサーバー、フロントエンドにキャッシュサーバーを置いているところなどです。
おすすめ(ライト)
エックスサーバー(X10)(推奨1サーバー1サイト運営) 初期費用3,240円、年額12,960円
おすすめ(ヘビィ)
KAGOYA WordPress専用サーバー(推奨グレード4以上)
KUSANAGI搭載
初期費用0円、月額4,320円~(年間51,840円)
ちなみにグレード1なら月額432円。
最後に
レンタルサーバーの情報は、あまり鵜呑みにすべきではありません。
なぜなら共有サーバーは、複数の人が間借りしているため、割り当てられたサーバーに当たり外れがあるからです。
ある人がダメと言っているからと言って本当にダメというわけではないし、良いと言っているからと言って良いわけではないということです。
実際のところは、あなたが割り当てられたサーバーはどうかということであり、それはあなた自身が使ってみてチェックするしかないというわけですね。
それが面倒なら1番おすすめは狙わず、2番手を使ってください。1番は多くの人が集まってしまうので、結果的にダメになっていくからです。